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箔の日イベントレポート森尾さゆりさんとひらく「エグロミゼ」の世界

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毎年8/9に開催している箔の日イベント。今年の開催はコンバサダー(保存修復専門家)である森尾さゆり様を講師にお迎えし、「エグロミゼ」を体験していただきました。 

「エグロミゼ」とはこのMagazineを読んでいただいている多くの方に聞きなじみが無い言葉、技法だと思います。 
簡単に説明するとガラスに貼った金箔を削って絵を描くフランスの金彩技法です。

ワークショップを始める前に講師の森尾さんがどういった作品を修復されてきたか、 
作品を保存することの難しさ等を写真と共にお話しいただきました。 

日本には修復士の数が圧倒的に少ないそうです。 
皆様聞き入っていらっしゃいました。 

お話が終わるとワークショップに移ります。 
参加者の方にはあらかじめ原画やデザインをお持ちいただきました。 

トレーシングペーパーに下絵を描き、金箔を貼ったガラスに写してる削る。一見シンプルな作業ですが、白いカンバスにペンや筆で絵を書いていく…といった作業とは異なります。箔を削って絵を浮かび上がらせていく、という工程にみなさま苦戦されていました。ですが、黙々と手を動かしていくうちに徐々に感覚を掴んでいらっしゃいました。 

時間が過ぎるのもあっという間。最後にみなさまが作った作品を拝見いたしました。

「かわいい!」「すごい!」「細かい!」などなど、達成感に満ちた嬉しいお声をお聞かせいただきました。 

初めて触れる技法や日本と海外の箔押しの違いなど、「なるほど」 と新しい発見のある楽しいワークショップでした。 

最後は毎年恒例の集合写真を撮って終了となりました。 

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ご参加いただきました皆様、あらためてありがとうございました。 
また箔の日イベント開催する際は皆様のご参加、心よりお待ちしております。